最初は友だちとのよくある悪ノリで人妻が集まるサイトを見ていたのです。
僕らはまだ大学生だったのですが、学生だと人妻のお姉さまに相手にされないと考えて、24歳ということにしたのです。
友だちが人妻好きだったためにそのサイトを選んだわけですが、結論から言うと大当たり、これ以上ない正解だったのです。
会員登録をしてからというもの、大学の講義がない日は友人宅で人妻を探すことに明け暮れました。
ありがたいことに利用料は友だちが持ってくれました。友だち曰く「20代後半の人妻狙い目」ということで、そのアドバイスに従ったのです。
友だちは文章が苦手だったので、代わりに自分がメールの文章を作成して、複数の女性に一斉送信したのです。
やがてある女性から返信がきたのですが、「仕事中にこんなメールしてもいいの?」という内容でした。
学生の身分を偽っていたことを思い出し、とっさに「今日は有給休暇です」と答えて逃れると、今度は電話を求めるメールが電話番号とともに送られてきました。
友だちとは、俺が俺がと、どちらが電話するかでもモメしまい、おそらく10分ほど経過してしまったと思います。
結局友だちが電話をすることになりました。電話をかけるとすぐに応答があり、友だちはサイト登録したときのニックネームを伝えていました。
どんな会話になるのかまったく想像がつかなかったのですが、どうやら相手の人妻のほうから積極的に質問があり、恋人の有無、血液型や星座など、また女性経験に至るまで、友だちは律儀に返答しているわけです。
そのとき、突然友だちが動揺した様子で僕の方を見るのです。そしておもむろにお気に入りのエロ本を取り出して開き、部屋のカーテンを閉め始めたのです。
スピーカーに切り替えたケータイを机の上に置いて、メモ帳に「テレフォンセックスしたいと言われた」と走り書き。
あっけに取られている僕をよそに、友だちはもうすでにAV男優になりきっている様子。「いまどんな格好してるの?」「もう下着は脱いだ?」と言ってるではありませんか。俯瞰してみると、下半身を露わにした男二人が部屋にいるという奇妙な光景が広がっているわけです・・・。
すっかり調子ができてき友だちは、息を荒げながらも相手に細かく指示を出していましたが、僕はどこか冷静なままでした。
ただ、本当に相手の人妻も電話の向こうでやることやってくれているのでしょうか?
もし、本当ならと、人妻が喘いでいる姿を想像し、興奮するわけです。
友だちはさらに攻め続け、エロい言葉を多用しています。相手の人妻も、良い感じに出来上がってきた感がします。そして、ついに絶頂を向けたような声がして、しばしの静寂が訪れたわけです。
果ててしまったあと冷静になって恥ずかしくなってしまった友だちは、そそくさと風呂場に姿を消しました。
とても不思議な時間が流れていたように思いますが、さながらアダルトビデオを現実の世界でリプレイしたような体験でしたね。